こちらは、Emilyの娘が小学校に入学するにあたり、登下校時のアナフィラキシー症状出現に備えて、アレルギー専門医の主治医と相談の上作成した「緊急用カード」です。
娘の学校は遠く、徒歩30分ほどかかるため、その間のアレルギー症状は自分で対応しなければなりません。まだ自分の家の電話番号や住所を覚えていないことや、万が一意識を失ってしまったら伝えられなくなってしまうという状況を考え、誰でも一目見て分かるように作成しました。
娘は普段、このカードに頓服の抗アレルギー薬・エピペン・キッズケータイ・吸入薬をセットにして、ランドセルの外ポケットの中に入れています。ここに入れているということは、学校の先生や一緒に登校しているお友達にも知らせてあります。
「緊急用カード」に記載されている内容
【「エピペン講習を受けた方は注射を行ってください」と記載されている理由について】
エピペンは、注射をすること自体に資格は必要ありません。ただし、正しい知識を持っていないと、正しく注射をすることは難しいかもしれない、との主治医の判断でこの文言を入れました。
例えば、注射してすぐ抜いてしまうと必要な液量が注射されず症状を緩和できないおそれがあります。また、注射部位はふとももの側面にすることになっていますが、それを知らないと注射しやすい正面に刺してしまう可能性もあります。
エピペンは筋肉注射をするものであり、静脈注射をしてしまうと副作用が大きく出てしまい、かえって命を脅かす危険さえあります。静脈注射と筋肉注射では、薬の吸収速度が違います。エピペンは筋肉注射でゆっくり効かせる薬なので、静脈注射をしてはいけません。
このような点から、娘の主治医はエピペン講習を受けた方にお願いした方が良いと判断しています。
裏面には連絡先を記入する欄にしています。娘は、優先順位の1位に私の携帯番号、2位に自宅、3位に学校、4位に夫の携帯番号、5位に夫の勤務先にしています。正しく対応できる順や、平日の登下校の時間に電話に出られるか、などを考慮してこの順位にしています。
「緊急用カード」を利用する時の注意点
- このカードは、あくまでもEmilyの娘の状況に合わせて個人的に作成したものです。 使用する際には、必ず主治医と緊急時の対応の内容を詳しく相談して下さい。
- 二次配布は禁止します。あくまでも、ご自分の困りごとを解消する目的のみにご使用下さい。
- エピペンを持つ人が安心して使えるように、使いやすく改変するのはOKです。
- この緊急用カードをご使用になる際に生じた不都合については、一切責任は負えませんのでご了承下さい。個人の責任の下でご使用下さい。
「緊急用カード」のダウンロードはこちら
A5サイズでプリントし、半分に折ると100円ショップに売っているA6サイズのソフトケースに入ります。連絡先等を記入してご使用下さい。
開いたら、「ファイル」→「ダウンロード」からPDFやWord形式などで保存できます。