何かというと泣いて訴えることが多かった長女ですが、小学2年生になり最近は話がしっかりと通じるようになって頼もしく感じることも多くなってきました。
私Emilyは最近仕事に復帰したのですが、その際に長女と「自分のことは自分でできるようになる」という約束をしました。
私に仕事をして欲しかった長女は、約束を果たすべく毎日頑張っています。そんな姿を見ているうち、エピペンに関してもそろそろ自分で注射することを教えても良いかなと思うようになりました。
いつ来るか分からないアナフィラキシー状態に備えるため、自分でエピペンを打つ手技を身につけることは絶対に必要です。
その時期は人それぞれかと思いますが、「まずは学校に慣れる」という段階をクリアした小学2年生の今、少しずつ慣れさせ、覚えさせる段階に来たことを感じました。
この記事では、小学2年生の長女が主治医と一緒に本物のエピペンを使って注射の練習をした時の様子をお伝えしたいと思います。
丸めたバスタオルに期限切れのエピペンを注射することに
長女は卵黄と牛乳を日々交互に毎朝食べて負荷を続けているので、だいたい1か月ごとに定期受診をしています。
その定期受診の時に、まだ廃棄していない期限切れのエピペンを練習に使えないかと主治医に相談しました。
すると主治医は快諾して下さり、「次回受診した時に、丸めたバスタオルに実際に打ってみましょう」と言ってくれました。
私が教えようかなと思っていましたが、医師から聞いた方が長女も印象に残るでしょうし、正しく覚えられると思うので相談して正解でした。
ビデオ撮影の許可をもらい、後から確認できるようにする
エピペンを正しく注射するための教材ビデオはありますが、手技を覚えるためというより、長女が自分でやってみてどうだったかを見てもらいたいと思ったので、医師に確認しビデオを撮らせてもらいました。
あとから落ち着いて見返してみると、「あ、そうだった。こんなことに注意されたな」と客観的に見ることができます。
医師と練習したその時には緊張して忘れてしまったことも、自宅でゆっくり見ることで思い出し、よく覚えておくことができそうです。
いざ実践!注射した瞬間の音に驚き手を離そうとした長女
「まずは先生が練習用のキットでお手本を見せるね」と、キャップを外してから注射するまでの流れをやって見せてくれました。
それから、いざはじめての本物のエピペンでの注射です。正しい注射の手技はご存知の通りです。所持されていない方はこちらのサイトを参照してください。
長女がやってみながら、その都度先生に教えてもらいました。先生から注意されたところは、
- 注射器をえんぴつのように持とうとしたので、しっかりと握ること
- 脚(今回は模擬で丸めたタオル)を横からしっかり押さえること
- 注射した瞬間の音に驚かず、ゆっくり3秒、注射すること
やってみて分かる、注射時の音「バチンッ」
私の予想では、長女は「こわい」と言って注射器を押し付けるところができないかもなぁと思っていたのですが、案外すんなりとやってみることが出来たのは意外でした。
しかし、実際に注射した時の音が思ったよりも大きかったようで、針が出た瞬間に手を離そうとしてしまいました。
今回の体験で、「本物のエピペンでは練習用キットよりも大きな音がするため驚いて手を離すおそれがある」ということが分かったことが、いちばんの収穫でした。
言葉で表すと、
- 練習用キット → 「カチッ」
- 本物のエピペン → 「バチンッ」
と、このくらいの違いがありました。
初めて自己注射する場合は、音に驚いて気を取られ、「ゆっくり3秒注射する」という手技を忘れてしまうかも知れません。
薬液がしっかりと注射されることが最も大切なことですから、いちばん注意したいところです。
次回アナフィラキシー時、母の補助つきで自己注射予定
次回アナフィラキシー症状が出ることがあるかどうか分かりませんが、その時もし私が一緒にいる場面で意識状態が清明だったら、私が補助して自己注射してもらおうと考えています。
そして、それは長女にも言ってあります。
今現在も登下校時は子供だけで歩いていますし、習い事やお留守番などで常に一緒にいるわけではなくなってきました。
いつその時がくるか分からないからこそ、「覚悟を決めておく」ことも大切だと思っています。
願わくばそんな時が来ないことを祈っていますが、こればかりは「運」も関係するため準備しておくしかありません。
今回のビデオをくり返し見る、練習用キットで一連の流れを一人でやってみる、などシミュレーションしていきたいところです。
まとめ・本物をさわってみるのがおすすめ
主治医との相談によりますが、私は今回の体験を通して、是非いちど本物のエピペンをさわってみることをおすすめしたいです。
エピペンの使用期限は、最長で2年ほど、薬局での保管期間によっては1年ちょっと、ということもあると思います。
保険が適用されるようになったとはいえ、定価では1万円以上もするお薬です。
もちろん、いざという時のために所持しているだけでも十分価値のあるものですが、その価値を余すところなく使うのも良いのではないかと思います。
期限が切れたら、捨てる前に医師に見てもらいながら自己注射の手技をチェックする、というのはいかがでしょうか。
是非、主治医の先生にご相談なさってみて下さい。いざという時に、皆様が落ち着いて自己注射することができますように。
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